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ボルドーは2007年にユネスコ世界遺産に「月の港ボルドー」として登録された都市。
教会や劇場など古く大きな建物が、現在も大切に使われています。
多くは18世紀に造られた建物で、中には16世紀に建造されたというものもあり、どれも美しく、歴史ある格調の高さを感じます。
トラムが頻繁に走っています。パークアンドライド、というのでしょうか、地下や周辺に駐車場を作り、できるだけ公共交通を利用してもらおうと市を挙げて努力中だということです。
環境に配慮して美しい歴史文化を守る気概、そして「旧いもの」と「今ここに暮らす新しいもの」との調和をめざす美意識が感じられました。
街から少し出ると、そこは一面のぶどう畑。
今まさに春。樹々の芽は萌え出し、爽やかな風に吹かれて、グングン伸びようとしています。
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今回訪問したワイン生産地は、ドルドーニュ河右岸のサン・テミリオン、
ドルドーニュ河とガロンヌ河が合流しジロンド河になる地点のコート・ド・ブール
その対岸に位置するジロンド河左岸メドック、マルゴー、
ガロンヌ河左岸のグラーブ、そしてその上流に位置する小高い丘ソーテルヌです。

訪問先ではその地区の代表的なワインを試飲させて頂きました。そしてボルドーワインが生産地により味わいがバラエティ豊かで、それぞれ個性にあふれていることを実感しました。
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ボルドーでは二つの河が運んだ堆積土が流域の土地に多様な性格を与えてくれた恩恵を得て、エリア毎にそれぞれ最も適したぶどうが育てられ個性的な良質のワインが作られます。
さらに、一つのエリアでも区画ごとに、土地の傾斜の具合や向き、土壌の性質、風量など、ミクロ・クリマと言われる自然条件が微妙に違うことや毎年の気候が異なることから、ワインはさまざまな個性を持って誕生します。
テロワールの持つ魅力を最大限に生かし、生産地によるバラエティあふれるボルドーワイン。

今回幸運なことに、自然ワインのコンサルタントとして著名なステファン・ドルノンクール氏のドメーヌを訪問し、直接お話しを聞くことができました。ステファン氏は実にやさしく穏やかに「テロワールの力を最大限に引き出すぶどう栽培を目指す。」そして「“天の恵み”を味わうワインを作る。リーズナブルで良いワインを求める人たちの為に良いドメーヌを育てる。」と柔らかな口調で語られました。
「コンサルタントを依頼されても、土壌を見て断ることがありますか?」と質問を投げかけましたら、「6割方は断っている。」との答え。「土地よりもオーナーのワインづくりの方針が決め手になる。」ともおっしゃっていました。ワインは人なり、なのですね。
ステファン氏はいつも畑に出ています、と言わんばかりの日焼け顔ですが、目はとても穏やかで包容力のある暖かな人間性を感じました。試飲させていただいたワインも彼の人柄の優しさやワインへの愛情が伝わる、柔らかで上品な味わいのものばかりでした。このような自然ワインはこれから日本の食卓にもどんどん浸透していくことでしょう。ボルドーワインは名だたるグランヴァンばかりでなく、身近なヴァンドメゾンとしてもますます伸びていくだろうと確信しました。

ステファン・ドルノンクール氏と
最後の訪問地はソーテルヌです。
迎えて下さったワイナリーはシャトー ラフォリィ ペラギュイさん。
私はそこで、忘れることのできない感動体験をしました。「スイートボルドー」再発見です。
ソーテルヌのワインは貴腐ぶどうの稀少性により栽培から醸造まで想像を超える手間がかかります。従ってとても高額になるということは理解していたのですが、実際にこうしてワイナリーを見学し、レクチャーを受け、試飲をさせて頂きますと、ソーテルヌには「価格を越える偉大な価値がある」ことが実感できました。
ランチを兼ねた試飲。一口サイズで実に多彩な食べ物を出して下さって、それぞれをボルドースペリュールからソーテルヌまで数種の「スイートボルドー」と合わせてみました。するとどうでしょう、意外にも魚介類や、野菜サラダ、肉類やフォアグラなどといった普通に味付けされた食べ物と「スイートボルドー」が口の中でやさしくマリアージュ、とっても合うのです。顔がほころぶのです。これには本当に感動しました。一口で人を幸せにできるワイン「スイートボルドー」、日本のレストランや食卓でみんなが気楽に飲んでいる、そんなシーンを想像しただけでも素敵です。
今回のボルドーの旅で得た数々の感動を、私はコンセイエとして一人でも多くのお客様にお伝えしていきたいと思います。
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